過去の展覧会
Where is the Arcadia? 〜桃源郷は何処に?〜
橋村至星(はしむら しせい)個展

昨年末から「スーパーマーケットに集う人々」をテーマに大作を描き始めました。当初は大量消費を強要される様な、圧倒的な食料が林立する大型スーパーマーケットで買物をする普通の人々というテーマで制作し始めたのですが、制作途中の3月11日に東日本大震災が起こり、その後の津波、原発事故と続いた中、私が生活する千葉や通勤する東京のスーパーマーケットやコンビニから水やカップラーメン等が棚から消えました。こんな風景を日本で見たのは今まで生きて来た中ではじめてで、棚は食料や品物がいっぱい、未来永劫あると漠然と錯覚していた思いが裏切られた瞬間でした。急遽、棚の中のペットボトル等が消え去った風景に絵を変更し、その後もう一枚同寸のスーパーマーケットの絵で、「がんばろう日本!」の標語のもと、今まで見たことがなかった韓国産やカナダ産のミネラルウォーターが棚にぎっしり入っている風景を描きました。
震災の被害が甚大だった宮城県石巻市の某大型スーパーで、3月11日直後から二週間、店側の判断で約2500人の人々が緊急避難所として生活をしていたという事実を聞きました。スーパーマーケットにはそんなふうに命を繋いでいくポジティブな可能性があるのだと大変驚きました。
(Bloomberg.co.jpに詳細な記事があります。)
震災から半年以上たった今、以前のように品物は戻って来ています。が、食料を買うたびに正直色々な疑念がよぎります。そんな疑念を感じつつ、この危機的状況に意外に適応(鈍化?)してしぶとく生きている自分や周りの人々。そんな震災後の自分の身の回りの生活風景を描いてみました。
橋村至星(はしむら しせい)
学歴
1986〜1988年
- 東京造形大学/美術1類絵画科在籍
1991年
- スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ /ファイン・アート学部絵画科専攻卒
1993年
- ニューヨーク大学大学院
- スクール・オブ・エデュケーション、ヘルス、ナーシング・アンド・アーツ・プロフェッションズ/スタジオ・アート絵画科卒
発表歴
1991年
- WOMEN OF THE 90S、ヴィジュアル・アーツ・ギャラリー、NY
1994年
- 個展、銀座九美洞ギャラリー
1997年
- アーバナート#6、渋谷パルコ
1998年
- フィリップ・モリス・アワード1998最終審査展、東京国際フォーラム
1999年
- 個展「INNERLANDSCAPE」、ギャラリー・サイド2、東京
2001年
- 第6回 昭和シェル石油 現代美術賞展、目黒区美術館区民ギャラリー/堺市立文化館ギャラリー
2004年
- 個展「White Things」、銀座九美洞ギャラリー
2005年
- 「Arigato Gaijin」, Raid Projects, L.A.
2007年
- 「Explosion」Artist in Studio 2007 5-6月期 オープンプログラム、BankART1929 NYK, 横浜
- 第6回「Tokyo Illustration 2007公募展」入賞入選展、国立新美術館、東京
- 「Super PHAT」、Visual Arts Gallery、NY
2008年
- 個展「NEAR FUTURE」、九美洞ギャラリー、東京
2009年
- 第12回リキテックス・ビエンナーレ入選作品展、青山スパイラル・ガーデン、東京
2010年
- 「BankART Artist in Residence 2010」スタジオ・アーティスト2010年4月~6月期、BankART Studio NYK、横浜
- 「Fantastic 3」、Gallery Lara Tokyo、東京
2011年
- 「ARTS FIELD TOKYOシェアスタジオプログラム」、3331 ARTS CHIYODA、東京
- 『"TEGAMI" Perspectiven Japanischer Kunstlerー日本から来たアーティストの手紙ー』展、ハンブルグ日本映画祭ロビー、ハンブルグ、ドイツ
- BankART Artist in Residence 、BankART Studio NYK、横浜
- 東日本大震災チャリティー展『Immediate Issue / Issue immédiate』、The CSID Showroom Medamothi, Switzerland
- 千代田芸術祭、3331 ARTS CHIYODA 、東京